秋から冬になり、気候変化で寒い日があったり暖かい日があったり、呼吸器感染症にかかりやすくなっています。
呼吸器は、上気道と下気道に分けられます。よく言われる呼吸器感染は、普通、上気道感染症、つまり鼻・咽頭・喉頭部の急性炎症を指します。上気道感染症の70~80%はウイルスが引き起こすものであり、細菌が引き起こすものは少数です。
ウイルスにより引き起こされる、鼻腔や咽頭部における症状の主な表現は感冒と呼ばれます。一般的なウイルスの引き起こす普通の感冒には、鼻および咽頭部のカタル症状、例えば、鼻水・鼻づまり、くしゃみ、さらに咽頭痛を伴う涙目・軽い咳などがよく見られます。一般的に症状は比較的軽く、発熱や全身症状が出現しなければ、5-7日で完治できます。細菌の引き起こす上部呼吸器感染は通常ある程度の発熱があって、時に膿性痰が出ます。急性上気道感染症では、咽頭-扁桃体炎がよく見られます。この種の感染は発病が早く、はっきりした咽頭痛、扁桃腺の腫大、充血、悪寒、発熱で体温が39℃以上になることもあり、症状は比較的に重いといえます。
多くの人が、上気道感染症にかかると、早く治ると考えて医者に点滴や抗生物質の注射を要求します。それはどうしても必要なことだという訳ではありません。多くの患者は、抗生物質があらゆる感染症を治し、点滴を打つのが最も効果的という誤った認識をしています。実は、抗生物質は細菌性の感染症だけに効果があって、ウイルス性の感染症には基本的に無効です。病気になれば「点滴を打つ」というのは、百害あって一利なしです。それどころか、長期間抗生物質を使うと、細菌の薬剤耐性を引き起こし、人体常在菌群の機能低下を引き起こすこともあります。
ウイルス性感冒に対して一般的に採り入れられている対症療法とは、患者が十分な休息をとり、あっさりしたものを飲食し、水分を十分にとることで、もし細菌性感染症を合併していなければ、抗生物質を使う必要はありません。
細菌性の急性上気道感染症に対しては、安易に点滴を打つ必要はありません。抗生物質を“万能薬”や“解熱剤”にすることはぜひ避けねばなりません。医者の指導に従ってください。
急性上気道感染症は通年発病し得ますが、冬に多く発生します。空気飛沫や接触を通じて伝染し、多数に広がり、気候変動の激しい時に流行します。上気道感染症の予防には、まず体を鍛えて抵抗力をつけること。次に、労働と休息の結合に注意し、過労を避けます。三番目に気温変化に注意し、随時衣服の調整をし、冷えを避けます。四番目に食事バランスに注意し、ビタミン豊富な野菜と果物をたくさん食べます。五番目に、個人衛生に注意し、こまめに手を洗い、よく窓を開けて換気し、室内に新鮮な空気を維持します。六番目に、お年寄り、子供や妊婦など体質の弱い人は、公共の場所への出入りを控えて、できるだけ病院のような病人の集中する場所では、マスクをかけるようにして交叉感染を防ぎましょう。
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