最近、ヨード塩摂取が非常に注目されている。ヨードは体内チロキシン合成に必要な微量成分であるため、ある程度のチロキシンを維持するのは肝臓、腎臓、筋肉、心臓、そして大脳の正常発育に大きな意味がある。逆に、ヨードの摂取量不足と、ヨード不足病になりやすい。
ヨード不足病はヨードの摂取量不足との原因で、チロキシン合成量不足による病気である。良く見られる病気は地方性甲状線腫症、地方性クレチン病(endemiccretinism)、先天性甲状線機能低下症、新生人先天性畸形、単純聾唖症、早産、流産、死産などがある。それをかかる場合は、脳の発育や、脳発育障害になる。
ヨード不足病は世界的な病気でもあり、世界154ヶ国中の118ヶ国にはヨード不足病が存在している。ヨード不足病を無くすために、世界各国では食用塩にヨードを添加するとの方法が良く使われている。
中国は世界中にヨード不足病発病数の最も多い国の一つであり、上海市以外に、全国30個省、自治区、直轄市にヨード不足病が流行し、流行地区人口数は約4.25億人も上り、全世界の40%を占め、アジアの60%を占めている。現在、中国で700万名地方性甲状線腫病患者、19万地方性クレチン病患者がある。1017万名智力障害者に80%以上はヨード摂取量不足の原因と見られ、ヨードは中国人口素質に影響する重大な公共衛生問題となった。適当な対応措置を実施しないと、毎年、相当な智力障害赤ちゃんを生まれとの恐れがある。
北京市もヨード不足地区の一つである。70年代、北京市におけるヨード不足による地方性甲状線腫症発病率は30%以上もあり、北部山区では地方性クレチンの発病も多く見られた。
食塩にヨードを添加するとの方法は、世界各国に認められた一番簡単、一番経済的、一番安全な方法である。70年代から北京市はヨード補充との方法で良い成果を上げた。現在、ヨード配合塩は食塩全体の90%以上も占めたため、新規地方性クレチン病をゼロに、学齢児童地方性甲状線腫発病率を1%以下に抑えることが出来た。2008年の観測結果により、延慶県、懐柔県など8ヶ所歴史上地方性甲状線腫発病率多い地区では、学齢児童尿ヨード値は世界衛生組織がきめたヨード栄養基準を達成した同時に、地方性甲状線腫発病率は0.64%とヨード不足病除去基準(発病率5%以下)を下回ったことが分かった。また、育齢女性、哺乳期間女性の尿ヨード検査データにより、北京市住民のヨード栄養レベルはヨード栄養基準を達したことも明らかとなった。
ヨード不足病を徹底的に予防する以外に、北京市大興区楡垈鎮など水源性高ヨード地区では、農村飲用水井戸の改造工事も行い、高濃度ヨード水の飲用を殆ど無くした。現在、北京市には高ヨード地区がなくなり、ヨード補充過量問題も解決された。
現在北京市の主なヨード不足病予防措置は、やはり食塩にヨードを添加するとの方法である。今後、市関係部門は、ヨード栄養レベルを確保するとのとの前提で、尿ヨード検査データと、市民飲食内容の変化に応じながら、食塩ヨード濃度をある程度下げることも考えている。
|